新教皇ベネディクト16世(ヨゼフ・ラッツィンガー枢機卿)略歴

最近、このblogには「聖マラキの予言」で検索して来る人が多い。
それだけみんなあの予言に関心があるということだろうが、今回ばかりは外れと
いってよかろう。
オリーブといえば地中海だが、ベネディクト16世はドイツ人でオリーブとは縁が薄い。
また、オリーブは国連の象徴でもあるが、べつに国連の息がかかった人物というわけ
でもなさそうだ。


そもそも聖マラキの予言自体がかなりうさんくさいものらしい。
http://ja.wikipedia.org/wiki/聖マラキ
によると、

聖マラキの死後、450年近く経った1595年に、モンテ・カッシーノのベネディクト会
修道士:ウィオンのアノルドが、この予言書を発見し携えてきた。(「発見者は別」
とする説、「存在は知られていたが、保管、または、封印されていた」とする説も。)

当時は、次の教皇を選ぶ最中にあった。その選ばれるべき教皇に当たる「古い町」
という同予言書内の記述も、アノルドの親友の枢機卿シモンチェリ
(出身地「オルヴィエ」は「古い町」という意味。)を教皇にするための工作であり、
その予言書に記述されている、当時すでに過去のものとなった教皇たちについての
予言も、全て後付けという判断を、他の枢機卿たちはくだした。

当時選ばれた教皇は、グレゴリウス14世であった。
しかし、彼はミラノ大司教から教皇になったもので、その即位した年(1590年か、
その翌年とされる)は、ミラノが開かれて千年目であったといわれている。
(「ミラノ」はフランス語読みすると、「1000年の町」という意味に近くなるというが、
こじつけに近い。)

現在も、「後世の偽作説」や、他の予言書同様「極端な曲解説」というべき諸説も
あるが、教皇在位中の歴史的事件については、単なる作為説では説明しきれないと
いう反論もある。


らしい。
予言なんて所詮こんなものだろう。