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- 作者: 水木しげる
- 出版社/メーカー: 実業之日本社
- 発売日: 2003/02/01
- メディア: 単行本
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私が買ったのは世界文化社の廉価版のさらに古本屋で100円で投売りされていたものだが、
画像があるのでこちらを紹介。
「こちとら」「オレァ」「ケケケ」などと伝法にヒトラーがしゃべるのがいかにも
水木らしくていい。
それから印象に残ったのが、イタリア軍の弱さ。
ムッソリーニは大口をたたいてギリシアに進軍したはいいが、アルメニア軍なんかに
負けて撤退を余儀なくされる。さらにエチオピアでも惨敗を喫する。
それで思い出したのが大学時代にドイツ語の講師から聞いたこんな話。
その講師が若いころ、ドイツの片田舎の酒場に入ったときのこと。
老人が「お前は日本人か?」と聞いてくるので、「そうだ」と答えると「こないだは
すまなかったな」と言われたそうだ。なんのことかわからず、きょとんとしていると
「先に降伏しちまって」。
どうやら第二次世界大戦のことらしい。でもって
「またいっしょにやろうぜ、今度はイタリア抜きで」と言う。
思わず、その講師も「やろうぜ!」と答えてしまったそうな。
一種の笑い話だが、案外そう思っているドイツ人って多いのかも。