先日取り上げた『女子大生会計士の事件簿』シリーズ第二弾。
会計トリックは興味深いが、文体の軽さが鼻につく。設定もかなり類型的。
今回、特に最悪なのは幽霊が普通に主人公の前に姿を現して会話している箇所だ。
いくらなんでもリアリティがなさ過ぎる。ホラー小説じゃなくて現実の会計という
世界を扱っているのだから、もっとリアリティを重視するべきだ。
おかげで本書全体が安っぽいものに見えてしまう。
会計トリックという着眼点はいいだけに、残念。